履歴書を書き始めるとき、「学歴は小学校から全部書くのか」「中学卒業からでよいのか」「転職なら高校だけでよいのか」と迷う人は多いはずです。
結論からいうと、全国共通で「必ずここから書く」と決められた一つのルールはありません。厚生労働省系の案内でも、一般的には中学校卒業年次から記入するとする資料がある一方、高校入学・高校卒業からの記載で差し支えないとするハローワーク資料もあります。
そのため実務では、応募先の指定を最優先し、指定がなければ履歴書のスペースや応募区分に合わせて、中学卒業または高校入学・高校卒業から書くのが現実的です。
この記事の結論
- 迷ったら「中学校卒業」から書けば経歴を省略しすぎにくい
- 転職では高校入学・高校卒業からでも実務上使われている
- 新卒・アルバイトも中学卒業または高校入学からで整理できる
- 学校名は正式名称、大学・専門学校は学部・学科・コースまで書く
- 西暦と和暦はどちらかに統一する
- 中退・編入・休学・留学なども事実を時系列で正確に書く
- 企業や学校から指定書式がある場合は、その指定が最優先
この記事では「いつから書くか」だけでなく、中退・編入・留学など迷いやすいケース、年号や正式校名の書き方、提出前チェックまでまとめます。
履歴書の学歴はいつから書く?結論と判断基準

まず押さえておきたいのは、履歴書の学歴欄に「小学校から必ず全部を書く」といった法令上の全国統一ルールがあるわけではないことです。
ハローワークインターネットサービスでは、厚生労働省履歴書様式例と応募書類の作り方を公開しています。一方、学歴をどこから始めるかについては、地域のハローワーク・労働局の就職支援資料で実務的な案内が示されています。
中学校卒業から書く案内
青森労働局の「履歴書の書き方」資料では、学歴は一般的に中学校卒業年次から記入し、高校からは入学・卒業年次を記入すると案内されています。
この形なら、義務教育終了後の進学歴が途切れず、採用担当者も経歴を時系列で確認しやすくなります。
中学校卒業から書く例
20XX年3月 ○○市立○○中学校 卒業
20XX年4月 ○○県立○○高等学校 入学
20XX年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
高校入学・高校卒業からでも差し支えないという公的案内もある
一方、新潟ハローワークが公開する履歴書作成セミナー資料では、学歴について「高校入学、高校卒業からの記載で差し支えありません」と案内しています。
つまり、公的な就職支援資料を見ても、開始位置は一つに固定されていません。履歴書の限られたスペースをどう使うか、職歴をどれだけ詳しく書く必要があるかによって調整できます。
迷ったら中学校卒業からが分かりやすい
応募先から指定がなく、欄にも余裕があるなら、中学校卒業から書くと経歴が自然につながり、判断に迷いにくくなります。
ただし、転職回数が多く職歴欄を広く使いたい場合などは、高校入学または高校卒業から始める形でも問題なく使われています。大切なのは「何年にどの学校へ入り、いつ卒業したか」を正確に伝えることです。
会社指定の履歴書・エントリーフォームがあれば最優先
企業によっては、独自の履歴書フォーマットやWeb応募フォームを指定しています。その場合、「中学から」「高校から」という一般論より、指定項目に従って入力してください。
入力欄が「最終学歴のみ」なら最終学歴を記載し、「高校以降の学歴」と書かれていれば高校以降を入力します。指定と違う形式へ無理に合わせる必要はありません。
高校生の就職応募は一般の履歴書と別に考える
高校生の新卒就職では、全国高等学校統一応募用紙が使われる場面があります。近年の統一応募用紙では「在籍校」欄など、一般求職者向けの厚生労働省履歴書様式例とは構成が異なります。
高校生が学校を通じて就職活動をする場合は、一般向け履歴書のネット記事をそのまま使わず、学校の進路指導や指定様式に従ってください。
開始位置を決める3ステップ
「自分の場合はどこから書くべきか」を迷ったら、次の順番で決めると簡単です。
- 応募先の指定を確認する:募集要項・Webフォーム・指定履歴書に「高校以降」「最終学歴」などの指定がないかを見る
- 履歴書のスペースを見る:職歴が多いなら高校以降へ絞り、職歴が少ないなら中学卒業から丁寧に書く
- 経歴が自然につながるかを見る:進学・中退・編入などがある場合、採用担当者が時系列を理解できる開始位置にする
この3つを確認すれば、「ネットの記事によって言うことが違う」という状態でも判断しやすくなります。
学歴欄のスペースが狭い履歴書ではどうする?
履歴書の種類によって、学歴・職歴欄の行数は異なります。転職回数が多いのに学歴を小学校から書くと、職歴が入りきらなくなることがあります。
その場合は、応募先から指定がないことを確認したうえで、高校入学や高校卒業から始め、職歴のスペースを確保します。逆に、新卒や初めてのアルバイトなど職歴が少ない場合は、中学校卒業から書いても欄を圧迫しにくいでしょう。
大切なのは、行数を埋めることではなく、採用担当者が必要な経歴を正確に追えることです。
履歴書の学歴欄|基本ルールと書く順番

学歴の開始位置が決まったら、次は書き方を整えます。開始位置よりも、年月や学校名が正確で、採用担当者が読みやすいことの方が重要です。
1行目に「学歴」と書く
厚生労働省履歴書様式例では「学歴・職歴(各別にまとめて書く)」という欄が使われています。一般的な履歴書では、欄の最初に「学歴」と書き、その次の行から学校歴を始めます。
学歴が終わったら1行空けるか次の行に「職歴」と記載し、学歴と職歴を混ぜないようにします。
古い学歴から時系列で書く
学歴は通常、古いものから新しいものへ並べます。
たとえば大学卒業者なら、「高校入学→高校卒業→大学入学→大学卒業」の順です。大学を先に書き、その後に高校へ戻るような順序にはしません。
学校名は略さず正式名称で書く
「○○高」「○○大」のような略称ではなく、正式名称を記載します。
- ○○県立○○高等学校
- 私立○○高等学校
- ○○大学○○学部○○学科
- ○○専門学校○○学科○○コース
公立高校は都道府県立・市立などを含め、正式な学校名を確認してください。学校名が現在変更されていても、自分が在籍していた当時の名称を基本にし、必要なら現在名を補足します。
大学・専門学校は学部・学科・専攻まで書く
大学は大学名だけで終わらせず、学部・学科まで記載するのが基本です。専攻やコースが応募職種に関係する場合は、より具体的に書くと採用担当者が学習内容を把握しやすくなります。
大学院なら「入学・卒業」ではなく、一般に「入学・修了」を使います。
20XX年4月 ○○大学大学院○○研究科○○専攻 入学
20XX年3月 ○○大学大学院○○研究科○○専攻 修士課程 修了
西暦と和暦は混在させない
西暦でも和暦でもかまいませんが、履歴書の中で統一します。
「2023年4月」「令和6年3月」のように混在すると、年月を追いにくくなります。生年月日、学歴、職歴、資格取得年月まで同じ形式で揃えると読みやすくなります。
入学・卒業年月は必ず確認する
卒業年度は思い込みで書かず、卒業証書、学生証の記録、学校のマイページ、過去の応募書類などで確認してください。
浪人、留年、休学、編入などがあると、一般的な「入学から4年で大学卒業」という計算とずれることがあります。生年月日だけから自動計算した早見表は便利ですが、自分の実際の経歴と一致するか最終確認が必要です。
学歴と職歴の間は見出しで分ける
学歴を書き終えたら、次の行に「職歴」と書いて区切ります。学歴の最後の行のすぐ後に会社名を書き始めると、どこから職歴なのか分かりにくくなります。
基本の並び
学歴
20XX年3月 ○○市立○○中学校 卒業
20XX年4月 ○○県立○○高等学校 入学
20XX年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
職歴
20XX年4月 株式会社○○ 入社
20XX年8月 株式会社○○ 一身上の都合により退職
以上
「以上」は通常、職歴の最後に記載します。新卒で職歴がない場合は、職歴欄に「なし」と書く形式や、何も書かずに区切る形式など応募先の案内に合わせます。
学校法人名はどこまで書く?
私立学校では「学校法人○○学園」が正式名称に含まれることがあります。履歴書では、卒業証書や学校公式サイトで確認できる正式名称を使うのが基本です。
ただし、学校法人名まで書くと行が極端に長くなる場合もあります。応募先の指定や履歴書の様式に合わせつつ、少なくとも学校名・学部・学科が特定できる形で省略しすぎないようにします。
学校が統合・改称している場合
卒業後に学校名が変わった場合は、自分が在籍・卒業した当時の名称を書くのが基本です。現在名を補足した方が分かりやすい場合は、「○○高等学校(現:△△高等学校)」のように括弧で補足できます。
学校が閉校している場合も、当時の正式名称を記載します。証明書の提出を求められた場合は、後継校や教育委員会など証明書発行先を確認してください。
転職・新卒・アルバイト別|学歴はどこから書く?

履歴書の目的によって、学歴欄と職歴欄へ割けるスペースは変わります。応募区分ごとの考え方を整理します。
転職は高校入学・高校卒業からでも整理しやすい
中途採用では、学歴だけでなく職歴や実務経験が重視されます。職歴が長い人は、学歴を中学校卒業から細かく書くより、高校入学または高校卒業から始めて職歴のスペースを確保する形が使われます。
ただし、中学校卒業から書いてはいけないわけではありません。欄に余裕があれば中学卒業から書いても問題ありません。
職務内容や実績を詳しく伝える必要がある場合は、履歴書だけに詰め込まず、職務経歴書の書き方もあわせて確認してください。
新卒は中学卒業または高校入学から
大学・専門学校などの新卒応募では、職歴がほとんどないため、学歴欄に十分なスペースがあります。中学校卒業から書けば進学歴を自然に示せますし、高校入学から書く方法も公的就職支援資料で案内されています。
在学中なら、最後は「卒業」ではなく「卒業見込み」とします。
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み
アルバイト・パートも基本は同じ
アルバイトやパートの履歴書も、特別な全国統一ルールが別にあるわけではありません。中学卒業または高校入学以降を、欄の大きさに合わせて記入します。
高校生・大学生など在学中の場合は、現在在籍している学校を明記し、「在学中」と書くか、卒業予定時期が明確なら「卒業見込み」と記載します。
第二新卒は新卒扱いと決めつけない
第二新卒という言葉に法律上の統一定義があるわけではなく、企業ごとに対象が異なります。履歴書では特別な書き方に変える必要はなく、学歴と職歴を事実どおり時系列で記載します。
卒業後に短期間でも正社員として勤務した会社があるなら、学歴だけでなく職歴欄にその勤務歴を書きます。
Web応募で「最終学歴」だけ求められる場合
転職サイトや企業の応募フォームでは「最終学歴」「学校名」「卒業年月」だけを入力する形式があります。その場合は、履歴書形式へ無理に変換せず、フォームが求める項目だけを正確に入力します。
書類選考後に履歴書を提出する場合は、応募フォームと履歴書の内容が矛盾しないよう確認してください。
高卒・専門卒・大卒・大学院卒での書き分け例
最終学歴によって、最後の行の表現が変わります。
高等学校卒業の場合
20XX年4月 ○○県立○○高等学校 入学
20XX年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
専門学校卒業の場合
20XX年4月 ○○専門学校○○学科 入学
20XX年3月 ○○専門学校○○学科 卒業
大学卒業の場合
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
大学院修了の場合
20XX年4月 ○○大学大学院○○研究科○○専攻 入学
20XX年3月 ○○大学大学院○○研究科○○専攻 修士課程修了
転職で学歴より職歴が長い場合
社会人経験が長くなるほど、履歴書では職歴の比重が大きくなります。中学校卒業から細かく書いて職歴が数行しか入らないなら、学歴の開始位置を高校以降にして職歴欄を確保する方が、採用担当者に必要な情報を伝えやすくなります。
ただし、履歴書の行数を空けるために勤務先を省略するのは避けます。職歴は採用判断に直結しやすいため、必要に応じて学歴・職歴欄の広い履歴書を選ぶ、職務経歴書を別紙で作るなどで対応してください。
学歴を重視する求人では開始位置より専攻内容を確認
研究職、技術職、教員、資格職などでは、学歴の開始位置よりも、大学・大学院の学部、学科、研究科、専攻、取得学位などが重要になる場合があります。
募集要項に「○○学部卒」「○○専攻修了」などの応募条件があるときは、該当部分を省略せず正式名称で記載してください。
中退・編入・留学・休学などケース別の書き方

学歴は「きれいに見せる」ために事実を省くのではなく、採用担当者が経歴を誤解しないよう正確に書くことが重要です。
中途退学した場合
入学した学校を記載したうえで、中途退学した年月を記載します。
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年9月 ○○大学○○学部○○学科 中途退学
履歴書だけで中退理由を詳しく説明する必要はありません。応募先から理由を求められた場合や、面接で質問された場合に、事実に沿って簡潔に説明します。
編入学した場合
前の学校と編入後の学校の両方を書き、経歴がつながるようにします。
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年4月 △△大学△△学部△△学科 編入学
20XX年3月 △△大学△△学部△△学科 卒業
短期大学や高等専門学校などから大学へ編入した場合も、前後関係が分かるよう記載します。
休学した場合
休学期間が長く、卒業年月だけを見ると空白が不自然になる場合は、休学・復学の年月を記載すると経歴を理解してもらいやすくなります。
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年4月 同大学 休学
20XX年4月 同大学 復学
20XX年3月 同大学○○学部○○学科 卒業
病気など健康上の理由を履歴書に詳しく書く必要はありません。選考で現在の勤務に関係する事項を確認された場合は、必要な範囲で説明します。
留学した場合
正規留学・交換留学などで、学歴として記載する必要がある場合は、国名・学校名・期間が分かるようにします。
20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX年8月〜20XX年5月 アメリカ合衆国○○大学 交換留学
20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
短期語学研修まで必ず学歴欄に入れる必要はありません。応募職種との関連が強い場合は、自己PRや資格・経験欄で説明する方法もあります。
専門学校・専修学校の場合
学校名だけでなく、学科・コースまで正式名称で記載します。認可校かどうかなどを履歴書で自分から説明する必要は通常ありませんが、応募先から確認を求められた場合は学校資料を確認してください。
通信制・定時制・夜間課程の場合
学校の正式名称に課程名が含まれる場合は省略せず記載します。勤務しながら学んだ経験が応募職種に関係するなら、面接や自己PRで伝える材料にもなります。
大学院は「卒業」ではなく「修了」
大学院の修士課程・博士課程では、「卒業」ではなく「修了」と記載します。博士課程については、単位取得後退学など複数のケースがあるため、大学が発行する証明書の表記に合わせてください。
高等学校卒業程度認定試験は学歴と同じ?
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)は、高等学校を卒業したことそのものを示す制度ではありません。合格している場合は、学歴欄で「高等学校卒業」と置き換えず、資格・免許欄などに「高等学校卒業程度認定試験 合格」と記載する方法があります。
応募先の学歴要件との関係が分からない場合は、募集要項を確認し、必要なら採用担当者へ問い合わせてください。
海外の学校を卒業した場合
海外の学校は、国名・学校名・学部や専攻をできるだけ正確に記載します。日本語訳だけでは学校を特定しにくい場合は、原語表記を併記すると分かりやすくなります。
20XX年9月 アメリカ合衆国 ○○ University, Faculty of ○○ 入学
20XX年5月 同大学 卒業
海外では入学・卒業月や学位制度が日本と異なるため、日本の一般的な4月入学・3月卒業へ無理に合わせず、実際の年月を記載します。
複数の大学・専門学校へ通った場合
再進学や学び直しで複数の学校へ通った場合は、古い順にすべてをつなげます。
最初の大学を卒業後、別の専門学校へ入学した場合は、大学卒業の次の行に専門学校入学を書きます。採用担当者が「空白期間」と誤解しないよう、時系列を崩さないことが重要です。
在学中に別の学校へ転校した場合
高校や専門学校などで転校した場合も、前の学校と転校先の学校を両方記載し、「転入学」「転校」など学校の証明書に合う表現を使います。
表現に迷ったら、卒業証明書や在籍証明書の記載を確認し、その表記に合わせるのが確実です。
年号・学校名・卒業見込み|学歴欄の記入例

学歴欄では、開始位置以上に「年月と名称の正確さ」で差が出ます。提出前に次のポイントを確認します。
西暦・和暦は履歴書全体で統一
西暦なら「2026年」、和暦なら「令和8年」のように統一します。
生年月日だけ和暦、学歴だけ西暦といった混在は避けます。応募先のフォームで年号が固定されている場合は、その指定に合わせます。
「高校」ではなく「高等学校」
学校名は正式名称で記載するため、一般に「高校」ではなく「高等学校」と書きます。
「○○県立」「○○市立」「学校法人○○学園」などが正式名称に含まれるかは、卒業証書や学校公式サイトで確認します。
大学は学部・学科まで
大学名だけでは専攻分野が分からないため、学部・学科まで書きます。
○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
学科名が改称されている場合は、在籍当時の正式名称を基本とし、必要なら括弧で現在名を補足します。
在学中は「卒業見込み」
卒業予定が確定している新卒応募では「卒業見込み」と記載します。
大学院なら「修了見込み」とします。まだ卒業時期が確定していない場合は、応募先や学校のキャリアセンターへ表記を確認してください。
浪人・留年そのものは通常書かない
浪人や留年について、「1年浪人」「1年留年」と独立した行を必ず書く必要はありません。入学・卒業年月を正確に記載すれば、年月から期間は読み取れます。
ただし、休学や編入のように経歴の流れを説明しないと誤解されやすい場合は、必要な情報を追加します。
予備校は通常の学歴には入れない
大学受験予備校や資格予備校は、一般的な学校教育法上の学校とは性質が異なるため、通常の履歴書の学歴欄に必ず記載するものではありません。
職業訓練や専門的な教育が応募職種に関係する場合は、「職業訓練」「資格」「自己PR」など別欄で示す方が分かりやすい場合があります。
卒業年月が分からないときの確認方法
年月が曖昧な場合は、次の資料から確認します。
- 卒業証書・卒業証明書
- 成績証明書
- 学生証の記録
- 学校の公式マイページ
- 過去の履歴書・応募書類
- 学校の事務局への問い合わせ
「だいたいこの年だった」と推測で書くのは避け、証明できる年月に合わせましょう。
年号を間違えやすいケース
留年・浪人・休学・留学がある人は、一般的な入学卒業早見表と実際の年月が一致しない場合があります。
また、和暦は元号が変わる年に間違えやすくなります。平成から令和へ切り替わった時期などは、証明書に記載された年月を確認して書くと安心です。
「卒業予定」と「卒業見込み」の違い
就職活動の履歴書では「卒業見込み」が広く使われます。学校側が卒業見込み証明書を発行できる状態であれば、その表記に合わせるのが分かりやすいでしょう。
企業や学校の指定フォームで「卒業予定」となっている場合は、その入力項目に合わせて問題ありません。言葉だけを自己判断で統一するより、指定様式を優先します。
履歴書と卒業証明書で学校名が違う場合
学部改組や校名変更などで、現在の学校名と卒業証明書の学校名が異なる場合があります。基本は自分が在籍していた当時の正式名称を書き、現在名が必要なら補足します。
採用企業から卒業証明書の提出を求められたときに、履歴書と証明書が別の学校に見えないよう配慮するためです。
誤字・脱字より危険なのは年月の矛盾
学校名の一文字を間違えるのも避けたいですが、より大きな問題になりやすいのは「大学入学より高校卒業が後になっている」「職歴の入社時期と大学在学期間が不自然に重なる」など時系列の矛盾です。
履歴書を完成させたら、1行ずつ上から年月を追い、時間の流れに矛盾がないか確認してください。
履歴書の学歴欄|提出前チェックとよくある質問

最後に、提出前のチェックポイントをまとめます。
学歴欄のチェックリスト
- 企業や学校の指定様式を確認した
- 1行目に「学歴」と書いた
- 学校を古い順から記載した
- 入学・卒業年月を確認した
- 西暦・和暦を統一した
- 学校名を正式名称で書いた
- 大学・専門学校は学部・学科・コースまで書いた
- 中退・編入・休学などを事実どおり記載した
- 在学中なら「卒業見込み」または「修了見込み」とした
- 学歴と職歴を混ぜていない
- 応募フォームと履歴書の内容が一致している
Q. 小学校から書いてもいい?
書いてはいけないわけではありませんが、一般的な就職用履歴書では小学校までさかのぼる必要性は高くありません。中学校卒業や高校入学以降から整理すれば十分なケースが多いです。
Q. 中学校は入学も書く?
青森労働局の資料では、中学校は卒業年次から、高校以降は入学・卒業年次を記載する案内になっています。その形式なら中学校入学を省略しても経歴を自然に示せます。
Q. 転職なら高校卒業だけでよい?
高校卒業から書く形式も使われています。ただし応募先の指定がある場合はそれに従います。職歴が短く欄に余裕があるなら、高校入学から書くとより丁寧です。
Q. 最終学歴とは?
一般には「最後に卒業・修了した学校」を指す場面が多いですが、企業フォームによって定義や選択肢が異なる場合があります。中退した学校を最終学歴として扱うかなどは入力フォームの説明に従ってください。
Q. 学歴が多くて欄に入らない場合は?
応募先の指定がなければ、最近の学歴と応募に必要な情報が分かるよう整理し、必要に応じて学歴・職歴欄が広い履歴書様式を選びます。
北海道ハローワークの資料でも、限られた履歴書のスペースを有効に活用することが重要と案内されています。職歴が多い場合は、履歴書にすべての業務内容を詰め込まず、職務経歴書に詳細を分けると読みやすくなります。
Q. 写真や志望動機も一緒に確認したい
履歴書は学歴欄だけで完成する書類ではありません。写真はサイズや撮影条件を確認し、志望動機は応募先ごとに内容を調整します。
ARUKITOでは、履歴書の写真サイズと、履歴書の志望動機の書き方も個別に整理しています。
よくあるNG例
- 学校名を「○○高」「○○大」のように略している
- 高校は西暦、大学は和暦で書いている
- 入学年月と卒業年月が逆転している
- 大学名だけで学部・学科を書いていない
- 中途退学した学校を卒業したように見える書き方になっている
- 在学中なのに「卒業」と書いている
- 応募フォームと履歴書で卒業年月が違う
- 職歴があるのに学歴だけで欄を使い切っている
履歴書をPDFで提出するときも内容は同じ
Web応募でPDF履歴書を提出する場合も、学歴欄の考え方は紙と大きく変わりません。年月、学校名、学部・学科、入学・卒業の表記を整えます。
PDF化した後は、文字化け、改ページ、行のはみ出しがないかを実際のファイルで確認します。スマートフォンだけでなくPC表示でも見ておくと安心です。
履歴書作成サービスを使うときの注意
履歴書作成ツールや転職サイトの自動作成機能は便利ですが、入力した年月や学校名が自動で正しくなるわけではありません。
自動計算された卒業年が自分の経歴と合っているか、学校名が略称になっていないか、最終出力を自分で確認してください。
提出直前の最終確認は声に出さず上から追う
完成した履歴書は、学歴欄だけを切り離して見るのではなく、生年月日→学歴→職歴→資格の順に年月を追います。
一度入力した内容を見慣れると間違いに気づきにくくなるため、少し時間を置いてから見直す、PDF化後に別画面で確認するなど、表示を変えてチェックする方法も有効です。
まとめ|開始位置より「正確さ」と「応募先の指定」を優先
履歴書の学歴は「必ず中学卒業から」「必ず高校から」と一律に決めつける必要はありません。
公的な就職支援資料でも、中学校卒業からを一般的とする案内と、高校入学・高校卒業からで差し支えないとする案内があります。したがって、応募先の指定がなければ、履歴書のスペースや応募区分に合わせて選びましょう。
迷ったときは、中学校卒業から書けば経歴を省略しすぎにくく安心です。転職で職歴を多く書きたい場合は、高校入学・高校卒業から整理する方法もあります。
開始位置以上に重要なのは、学校名・学部学科・入学卒業年月・中退や編入などの事実を正確に書くことです。提出前に学歴欄と応募フォームを見比べ、矛盾がない状態にしてから応募しましょう。
参考にした公的情報
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」
- 青森労働局「履歴書の書き方」
- 新潟ハローワーク「履歴書の書き方基本セミナー」
- 熊本労働局「全国高等学校統一用紙(履歴書)の記入方法について」
- 厚生労働省「採用選考の具体的な方法」
※本記事は一般的な応募書類の作成方法を整理したものです。企業・学校・求人ごとに指定がある場合は、その指示を優先してください。


